確定拠出年金 (個人型DC)
確定拠出年金は、公的年金に上乗せする私的年金制度です。会社が掛金を負担する企業型確定拠出年金(企業型DC)と加入者自ら掛金を負担する個人型確定拠出年金(個人型DC)があり、従来はごく限られた人しか加入できませんでした。しかし、平成29年1月の法改正により個人型DCの加入対象者が拡大され、ほぼすべての国民年金加入者が確定拠出年金の加入対象となり現在注目されています。
企業型DC、個人型DCともに毎月掛金を拠出して、選択した商品を運用します。そのため、運用の結果次第で将来受け取れる年金の額が変わるのが特徴です。
個人型DCにはメリットがあります。
メリット
・拠出した掛金の所得控除
・運用益の非課税
・受給時の税金優遇
また、デメリットとして、
・原則、60歳まで引き出せない
・老後に受け取る金額は運用次第で確定していない
・口座開設料や口座管理料が発生する
などがあります。
投資への知識も必要になりますが、税制面の優遇だけでも魅力的な制度となっています。
佐々木 良