採用の際、応募者を増やす工夫
最近、お客様から「求人しても応募が少なくなった」という話をよく聞きます。
有効求人倍率の推移を見ますと平成21年度から年々上昇し、平成26年度は1.0を超え、平成28年1月は1.28と上昇を続けています。(図表1)
図表1 年度ごとの有効求人倍率
年度 | 有効求人倍率/実数 |
---|---|
平成17年度 | 0.98 |
平成18年度 | 1.06 |
平成19年度 | 1.02 |
平成20年度 | 0.77 |
平成21年度 | 0.45 |
平成22年度 | 0.56 |
平成23年度 | 0.68 |
平成24年度 | 0.82 |
平成25年度 | 0.97 |
平成26年度 | 1.11 |
平成27年度 | 1.17 |
平成28年1月 | 1.28 |
※求人倍率(きゅうじんばいりつ)とは、経済指標のひとつ。求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すもので、たとえば求人倍率が 1.0 より高いということは、仕事を探している人の数よりも求人のほうが多いということである。一般に求人倍率が高い社会は、企業がより多くの労働者を求めており、つまりそれだけ経済に活気があると考えられる。~ウィキペディアより~
また有効求人倍率は都道府県ごとにも数値が異なり、東京都の平成28年1月の数値は1.88と全国で最も高くなっています。このような状況ですから応募数が少なくなったのは当然です。
そのため転職サイトや人材紹介会社を利用する会社も増えていますが、会社自体も応募を増やすためにやっておくべきことがあります。
それは数ある求人広告の中から自社を選んで応募してもらうために、求職者に対して自社の魅力を発信することです。
各社様々な工夫をしていますが、その中でも比較的安価で有効なのが自社ホームページの求人ページを充実させることです。
転職サイトや転職情報誌、ハローワークなどで仕事を探すとしても多くの人が興味のある会社のホームページをチェックしています。
その際、下記のようなページが充実していると不安も解消し、「この会社でこの仲間たちと一緒に働きたい!」という思いも強くなるはずです。
・求職者への社長からのメッセージ
・先輩社員の声
・採用後の教育研修など人材育成の流れ
・先輩社員の1日の仕事の流れ
・会社のレクリエーションやイベントの様子と年間スケジュール
「求人ページを充実させたら応募が減った」という場合は下記の原因が考えられます。
①社風が合わなくて採用面接後に辞退する人からの応募が減ったため
→面談する手間が省けてよかったとも考えられますが、そもそも応募数を増やすための工夫なので改善が必要です。採用面接によって「この会社で働きたい!」という思いが強くなることもあるからです。
②「社長からのメッセージ」、「先輩社員の声」に厳しさや怖さが出すぎたため
→求職者に対してのウェルカム感がないと応募する勇気が出ません。写真など掲載する場合は笑顔で。
③採用後の教育研修など人材育成の流れ
→地獄的な研修のやりすぎ。あるいは育成しなさすぎ。教育研修プログラムの見直しが必要かも知れません。
④「先輩社員の1日の仕事の流れ」がハードすぎたため
→労働環境の改善が必要です。
⑤その他ブラック感が出てしまったため
→労働環境の改善が必要です。
弊社ホームページも下記を充実させてみました。
・求職者への社長からのメッセージ
・先輩社員の声
少しでも参考になりましたら幸いです。
所長:大谷雄二