2015年度の労働相談は「いじめ・嫌がらせ」が4年連続トップ
厚生労働省は、労働者と企業のトラブルを裁判に持ち込まずに迅速に解決する「個別労働紛争解決制度」に基づく2015年度の労働相談が4年ぶりに増加したと発表した。
このうち、「いじめ・嫌がらせ」に関する相談が6万6566件(前年比7.0%増)と最も多くトップだった。「いじめ・嫌がらせ」は4年連続でトップとなり、相談件数も毎年増加している。
次に多かったのは「解雇」(3万7787件、前年比3.0%減)、その次が「自己都合退職」(3万7648件、前年比8.7%増)、そして「労働条件の引き下げ」(2万6392件、前年比5.8%減)と続いた。
相談対象の労働者の就労形態は、「正社員」が9万2624件(37.8%)とトップで、「パート・アルバイト」は3万9841件(16.3%)、「期間契約社員」は2万5732件(10.5%)、「派遣労働者」は1万0549件(4.3%)だった。(平成28年6月8日 厚生労働省 Press Releaseより抜粋)
この4年間の相談件数のうち「いじめ・嫌がらせ」がトップであることを非常に残念に思います。
震災の報道で日本人の気高さや規律を守る精神、助け合う姿などが海外から高く評価されていますが、反面、日常の職場では「いじめ・嫌がらせ」という陰湿な行為が横行しています。
仕事をする上で「いじめ・嫌がらせ」は全く必要がないどころか、対象者の労働意欲を低下させ、職場の雰囲気を悪くして組織の生産性を低下させます。
人生のうち多くの時間を過ごす職場ですから、楽しく仲良く生き生きと働いて生産性を上げるべきです。もちろん厳しく締めるところは締め、叱るときは叱る必要もありますが、陰湿な「いじめ・嫌がらせ」とは全く別物です。
様々な人間が集まる職場ですから、性格の不一致や意見の衝突、好き嫌いなどあるかと思いますが、そこを乗り越えて、組織の生産性を高めるために力を合わせるべきです。
職場から「いじめ・嫌がらせ」を無くして、誰もが生き生きと働ける職場づくりのお手伝いをしたいとソラーレ従業員一同は思っています。
大谷雄二